広島ファイナンシャルプランニング株式会社 の日記
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お能の会
2010.10.18
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10/16(土)17:00~護国寺にて、能楽シテ方喜多流 大島衣恵能楽師による「お能の会」が催され、総勢100名の観客が見守る中、華やいだ雰囲気の中、進められました。当日は和服姿の方も多く見受けられ、男性の和服姿も素敵ですね。
さて、当会では大島師による「能」の歴史概略から始まり、能は鎌倉時代後期から室町時代初期に完成されたと言われ、日本における舞台芸術 の一つにあげられます。喜多流は江戸時代に完成を見たといわれているそうです。
また、能は「踊」ではなく「舞」と呼ばれ、「舞」は「まわる」、つまり円運動を意味し、能の舞の特徴は極端な摺り足と独特の身体の構え、そして円運動であるとのこと。参加者全員で、基本となる姿勢を学び体感しました。
日常あまり使わない背筋を活かす姿勢でもあることから、翌朝、背中や腰に少し違和感があるほどでした。
そして、声楽部分となる謡、シテ、ワキ、ツレなど劇中の登場人物と、バックコーラスの役目を果たす「地謡(じうたい)」についての詳細説明を受け、同様に参加者全員で大きな声を出して謳いました。丹田に力を入れ、大きな声を出すことは、スッキリ爽快な気分になりますよ。
表情、感情が表にでない表情を“能面のよう”と言いますが、様々な種類があるようです。
当日は2種類の面をご紹介いただきました。
実際に大島師の舞を拝見し、会場の空気がキリリと引き締まり、参加者の皆さんが舞台に釘付けになる様子がよく分かりました。
大島師はおっしゃいました。“20代では全く考えなかったことだが、今はこの能を次世代にいかに伝え、繋げていくのかが自分に課せられた最大の課題である”と。
舞台、お稽古以外の場、能の体験学習や研修会・講演会、そして、幼稚園や小・中・高等学校・大学等での講義なども積極的に実施されているようです。
身近で能に触れるきっかけ、体験・体感する場を提供することで、まずは知る!を広めていきたいと力強くお話されていました。
長期(積立)投資を広める活動と共通の想いがあることに、とても嬉しく、また励まされる思いでした。決意新たに有意義な時間となりました。