広島ファイナンシャルプランニング株式会社 の日記
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行動ファイナンス
2010.11.18
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投資家は何を判断基準としてその投資行動を決定しているのでしょうか? 投資理論の考え方では「投資家は合理的な判断をし、期待効用を最大化する」ということを前提としています。しかし、現実では感情が行動を支配するため、常に合理的な行動をするわけではありません。 例えば人間は利益の喜びよりも損失の苦しみを倍以上大きく感じるため、利益を得るより損を避けることを優先してしまいます。このことを「損失回避」といいます。 またギャンブルで勝った資金については、より積極的にリスクを取る傾向にあったりもします。このことを「ハウス・マネー・エフェクト」といいます。 このように人はいつも合理的な選択をするわけではありません。相場が短期的に大きく変動すると売買をしたくなりますが、短期売買の繰り返しで収益を得ることは極めて困難です。 このため感情を切り離した運用。積立投資の実践が特に重要になることでしょう。